エクストラバージンオリーブオイルの特徴
 

 1.種子ではなく果実から得られるところ
 2.製造過程に圧搾・遠心分離・濾過といった物理的な手法のみが用いられるところ

 化学的な加工を一切しないので果実の持つ新鮮な風味と、体に良いとされる微量成分をそのまま残しているところが最大の特徴です。




エクストラバージンオリーブオイルの成分

 約98〜99%の脂肪酸と約1〜2%の不鹸化物質(果実に含まれる微量成分)です。

 脂肪酸の7〜8割をオレイン酸が占めています。

 微量成分は少量でも健康に有効で、オイルの色や風味を特徴づける働きをします。

 代表的な成分は、抗酸化成分のポリフェノール抗酸化力が高くアンチエイジングに有効なトコフェロール(ビタミンE)、ビタミンA、
 コレステロールの吸収を抑制するB-シトステロール、オリーブの特徴づけに関与するクロロフィルオレウロペイン、素晴らしい香りを生む香気成分など。




オリーブオイルの品質の違い

 バージンオリーブオイルの定義(IOC規定)はオリーブの果実から溶剤などを使わないで物理的方法のみで得られたオイルであること。
 品質によって4つのグレードに分類されています。

  エクストラ・バージンオリーブオイル        酸度0.8%以下
  バージン・オリーブオイル             酸度2.0%以下
  オーディナリー・バージンオリーブオイル      酸度3.3%以下
  ランパンテ・バージンオリーブオイル        酸度3.3%以上
  
 さらに以下の様に分類されています。

 高酸度のバージンオリーブオイルを精製して作られる”精製オリーブオイル” 
 その精製オリーブオイルとエクストラバージンオリーブオイル等をブレンドした”オリーブオイル” ※日本で(ピュア)オリーブオイルの名で売られているもの
 
 バージンオリーブオイルの搾りかすから溶剤で抽出した”未精製オリーブポマスオイル”
 未精製オリーブポマスオイルを精製した”精製オリーブポマスオイル”
 精製オリーブポマスオイルとランパンテ以外のバージンオリーブオイルをブレンドした”オリーブポマスオイル”





日本のオリーブオイルの規格

 国際オリーブ協会のIOC基準や主要生産国が所属するEU規格がありますが、日本は日本独自のJAS規格を採用しています。
 もちろん食品としての安全性は守られていますが、EUで規定されている様な『エクストラバージンオリーブオイル』の品質や法的な規格は存在していません。

 EUでは「風味上に欠点が有ればエクストラバージンに該当しない」とされますがJASでは「オリーブ特有の香味を有し、おおむね清澄であること」とされています。
 感覚的な評価は数値化し難く、エクストラバージンに疑問を抱くような商品も数多く販売されているのが実情です。




オイルの選び方

 同じ商品でも、賞味期限や保存方法によっても品質は変わってしまいます。
 大切なのは買ったオイルをまず味見してみること。そのままで色や風味を確認してみてください。そのままで美味しく使えるか、加熱しないとにおいが気になるのか、おおまかですが一番わかりやすい方法だと思います。
 酸化しにくい油ですが、フレッシュな風味を楽しむのには
2〜3か月で使いきれるサイズを選ばれることをお勧めします。